2019年6月26日水曜日

梅雨曇り 後日談

 6月25日の『読者の文芸ー短歌ー鈴木英子 選』に採っていただいた。
   こんな日に限ってどんより曇り空腫瘍マーカーDの通知書  というものである。

   「今年中には俳句と短歌でそれぞれ採ってもらう」を密かな「一年の計」にしていたが、年の初めに俳句を掲載してもらい、今回の短歌とで目標を前半期で達したことになり一人静かに喜んでいる。

 ただ今回の短歌は、文芸的な捻りなど全くなく、自分の”記憶の記録”にと詠んだだけのものである。
 仮に評価してもらえたとしたら、ややもすると落ち込んで思考停止してしまいそうな中でよく詠んだと言ってもらえたのだろうか。

 後日談だが、手術となったら少し遠い最新設備の大学病院がよいかとも考えたが、結局なんやかんやの妻の負担を考えて近くの病院にして、「パジャマも買おうか」などと入院の準備を考える妻に「まあまあ」と言いながら、「預金通帳の暗証番号はこれこれ」などと少しは覚悟をして伝え、まずは精密検査に向かった。
 
 さらに後日、宣告を受けに出向いたところ、結果は正常域ではないものの数値が下がっており、「数値の下がる腫瘍はない」と言われ、3か月後にまた診ましょうということになった。

 人間ドックの通知から今回の結果発表までは気分的には長かった。
 そして、一日一日の尊さを再確認させられた。

 なお「手術と入院の費用が助かった。バンザーイ」と喜んでいたら、しばらくしてパソコンが壊れてしまい。9,000円ほど支払って診断してもらった結果、こちらの方は「寿命ですな」で終わり、やはり「おあし」には足が生えていて集団で出て行ってしまった。
 それでも、大難小難、大難小難。

6 件のコメント:

  1.  ブログを再開します。

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  2. 短歌!こっちへ来ましたか、俳句・川柳は見逃さないようにしていましたのに。(fb)

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  3. こんにちは。鈴木英子です。見つけて思わず書き込みたくなり失礼いたします。
    「文芸的な捻りなど全くなく」と、とても表現に厳しく望んでいらっしゃるのがわかりました。
    どんよりのDの音、そのもの腫瘍マーカーDのDの音、このふたつの「ど、で」のDの音が深く重たく
    リズムを作っていて、その折の心理状態を伝えてくれると思いました。
    そこがこの歌の、事実の報告を越えているところです。またお待ちしています。

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  4. ごめんなさい、こののぞむは臨むですね。失礼いたしました。

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  5.  鈴木英子様、過分な評価をいただき恐縮しております。ただ、その後が続いておらず、我ながら情けない思いでいます。このコメントをいただいたことを励みに再挑戦に向けて頑張ります。

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