2019年6月10日月曜日

ウメエダシャク

   昼の日なかにふわふわと飛び回るので蝶の仲間のように間違えられることも多い(一般に蛾は夜行性である)が、ウメエダシャクという蛾の仲間。ただしチョウとガの区別ははっきりしていないから、蛾という名前だけで嫌われているのも可哀相だ。

 エダシャクのシャクというのは尺取虫のことだから幼虫はビヨンビヨンと独特のスタイルで歩いてゆく。それを見ている分には面白い。
 ただ、名前に「梅の枝」とついているがエゴノキも大好きで、窓のすぐ横のエゴノキ周辺を文字どおり群舞している。
 そして庭木にとっては害虫であるので時々摘んでは殺している。

 週刊誌の盗撮みたいで気が引けるが、写真1は交尾しているところだ。
 6月は恋の季節だ。「群舞」と言ってみたものの、大量に飛び交う姿には少し引いてしまう。

   写真2は1匹のウメエダシャク。そして写真3は近くに飛んできたタテハチョウの中のホシミスジ。写真で見ると判り辛いが飛び方が異なるから普通にはその違いが直ぐに解る。
 人間は片や蛾だと言って嫌い、片や蝶だと言って愛でる。
 おかしなもんだが、私もそんな風に思ってしまう。


   尺蠖のびよんびよんと旅のする

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