6月18日、卯の花も遠に散ってしまい「もう今年は駄目か」と思っていたホトトギスの声を聞いた。
家からそう遠くない丘陵で不意打ちのようにそれは鳴いた。
前夜(陰暦5月15日)の満月がサーチライトのようにホトトギスに渡りの進路を教えたのだろうか。
湿度も温度もじわ~っと上がって来て、雨こそ降っていないが梅雨空らしい梅雨空の向こうから、叫ぶようにホトトギスは鳴いた。
かくの如く、風雨順時! 季節が季節どおりに廻ってくることは良いことだ。
たとえ少々の難儀を引き連れてでも季節は季節らしくあるのが良い。
とは言っても、難儀はないに越したことはない。でも仕方がない。
そんなとき母親は、大難小難、大難小難とよく唱えていた。
この難儀は大難でなくてよかった。感謝・感謝。という意であった。
私もこの頃は難儀に直面した折は、大難小難、大難小難と口の奥で繰り返すことにしている。
でんで虫ほととぎす聞け耳を出せ
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