老人ホームのお餅つき大会を行なった。「参加した」と言いたいところだが、いつの間にかメーンスタッフの一員になってしまったので「行なった」とあえて言う。
薪(まき)カマドと羽釜(はがま)で蒸しあげたが、1週間前の別のお餅つき大会のプロパンガスと違って気持ちがよいほど蒸気が上がった。薪(たきぎ)おそるべし。”蒸気機関はなるほど”・・と大いに感心。
結果、お餅も綺麗にできあがった。
私は4本の杵?を持参した。
一つは写真のとおり、恥ずかしがって照れている孫の夏ちゃんの持っている子ども用の杵(これは既製品)、もう一つはペットボトルで作った特製の杵、もう二つは発泡スチロールで作ったこれも特製の杵、いずれも基本的には入居者用である。
そして入居者も104歳を筆頭に何人もが参加してくれた。
車椅子のままでも気合はみんな100%餅つきモードだった。
ホームのスタッフが「あの人があんなに上まで腕を上げたのは見たことない」という光景が続出した。
参加者一同の掛け声が揃うと気合が入るのだろう、「目の色が変って来た」というほど真剣に振り上げてくれた人もいた。
そうなると勢いペースは中谷堂の”高速餅つき”になり、それはそれで盛り上がるという以上に興奮の舞台となった。愉快愉快。
義母も妻(つまり娘)に手を引かれて歩いて出て来て、子ども用の杵で本格的に参戦した。
『昔取った杵柄』とはよく言ったものだ。
つまり、入居者にとってはお餅つきは懐かしい当たり前の思い出。そしてその子である家族会の我々はほとんどが「餅つき機」世代。我々が入居者になる時代には「ただただ見学する民俗行事」になってしまうのだろうか。未来はやや寂しい。(子や孫に伝承しておこう)
『過剰反応社会』の記事に書いたようなご時世だが、入居者には善哉にして振る舞われた。職員にはお土産にしてもらった。
二三日前の天気予報はずれ込んで雨も降らずに楽しい行事になった。
いうまでもなくお餅つきは基本的にはハレの行事である。
来週にはクリスマス会があるが、お餅つきの勢いで来年も穏やかな年になるに違いない。善き哉、善き哉。
妻は「お父さんが一番楽しんでいたな」と感想を述べた。ふふふふふ。
何のその老人ホームのお餅つき
お父さんが 一番楽しんでる�� その通りかな! 今年の 1月半ばに 娘達と一緒に 餅つきに参加しましたが 私も 負けずに「娘達に��」つけました���� 私の感想ですが���� 夏ちゃんも ひい婆ちゃん 爺ちゃん 婆ちゃん達と一緒に 頑張って ついているのが いいですね�� 孫達の 保育園での 餅つきを思い出しまいました。
返信削除中学生のとき、ガタイの良い同級生が「賃搗き」のアルバイトをしているのを知って、ちょっと劣等感を感じたことを思い出しています。
返信削除それはそうと、義母は農家の非常に狭い狭い社会で暮らしてきたのですが、今では夏は盆踊り、冬は餅つきになると元気になり、「お祭り婆さん」としてホームの中で有名人になっています。
なので、私がお祭りおじさんであるのも当然です。
今は、来年の入居者用の杵のバージョンアップを頭の中で考えています。