「桃栗三年柿八年柚子の大馬鹿十八年」ということわざがあるように柚子の木に実が生るのは大変遅い。
ところが「一歳柚子」といって1本でも1年目から実の生るのが花柚(はなゆ・花柚子はなゆず)で、「代々(橙)家が栄える」などという語呂合わせは別にしても、植木鉢にでも植えておくと料理や柚子湯に重宝だ。
ほんとうの柚子に比べると相当小ぶりだし「香りもおちる」と書いてある本もあるが、しかし、料理にはこちらの柚子の皮の方が色が綺麗だし、私は香りがおちているようにも思わない。
その小ぶりの木が庭の隅にあり、適当に料理に使いながら、冬至前にはご近所や友人たちに配っていた。(と過去形)
しかしその習慣をこっそりと縮小し、お隣さん以外に配っていたのを今年から取りやめた。
その理由はただ一つ、孫の夏ちゃんのためである。
以前にも書いたことだが、夏ちゃんはこの花柚が大好きで、普通の温州ミカンのように剥いて実を食べる。
わが家にやって来た時には自分で収穫して食べるから、木に残しておいてあげなければならない。夏ちゃんの家に行くときのお土産にも置いておかなければならない。
そんなことで明日の冬至の柚子湯にも3個ほど使用するだけになるだろう。
柚子の香や一陽来復という温湯
夏ちゃんの食べた花柚子の皮は持って帰って来て、風呂吹き大根に使用した。
返信削除柚子の料理等はいろいろあるが、わが家の花柚子ほど名誉なものはないだろう。