2018年10月16日火曜日

零余子

   零余子(むかご)、山芋類の蔓の葉の際にできる肉芽で、多くは煎ったり湯掻いたりして食べるがそのまま齧っても美味しい。
 庭の隅っこに毎年できるので、栽培というよりも放置している。
 収穫は摘むというよりもほんの少し指が触れるとほろほろと落ちてくる。
 だから収穫以前にその何倍も勝手に落ちている。
 金持ち喧嘩せずで放ってある。

 その風情は如何にも秋らしい絶好の句材だが散文子には手に負えない。
 風情よりも食い気が勝つ。 

   一品の少なき夕餉は零余子飯

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