2018年9月19日水曜日

大阪弁「やから」

 朝日デジタルの記事を引用すると、自民党総裁選の安倍晋三首相、石破茂・元幹事長は17日夜のTBSの番組に出演し、司会のキャスターを交えてゴルフをめぐって応酬した。(この動画はネット上に幾らもアップされているから確かめられるといい)

 首相が友人の加計孝太郎・加計学園理事長とゴルフや会食を重ねていたことについて、星浩キャスターが「加計さんは、いずれ利害関係者になる可能性があった。まずかったという気持ちはあるか」などと質問。首相は「利害関係があったから親しくするというのではなくて、元々の友人」と述べ、問題ないとの認識を示した。

 星氏は「学生時代の友だちでも、金融庁幹部とメガバンクの頭取はゴルフをしてはいけない」と重ねて指摘。石破氏も「自分が権限を持ってる時はしない、少なくとも。あらぬ誤解を招いてはいけない。私もいますよ、そういう友人は。ですが、職務権限を持ってる間は接触しない」と首相の姿勢を問題視した。

 ところが首相は、「星さん、ゴルフに偏見を持っておられると思う。いまオリンピックの種目になっている。ゴルフが駄目で、テニスはいいのか、将棋はいいのか」などとだらだらと反論した。

 ・・・これが有名な安倍首相の『ご飯論法』だ。
 「貴方は朝ご飯を食べたでしょう」
 「いや朝ご飯は食は食べていないよ」(聞こえない声で「パンは食べたけどね」)
 「ご飯論法」の本名が「不誠実論法」「詐欺論法」であることは明らかだ。

 星氏や石破氏の言っている趣旨がゴルフの社会的評価にないことは明らかだ。綺麗な格言でいえば「李下に冠を正さずという倫理感が欠けていないか」という趣旨であることは中学生でも解る。

 平川克美氏に言わせれば、・・・その言い方もそうだし、「ゴルフはスポーツ」発言もそうだが、常に言い訳と反論のために、論点をずらしたり、はぐらかしたりすることだけを考えている。論理の整合性とか、話の辻褄ということに理解が及ばないし、興味もない。相当痛い人格であることがわかる。

 安倍晋三氏の反論を言い換えればこうとも言える。
 「李下に冠を正さず」というのは、スモモに対して偏見があるんじゃないですか? 柿だったらいいんですか?
 嗚呼!

 だらだら多弁を費やして話の焦点をぼかしたりずらしたりしつつ、たまに断言や強いフレーズを散りばめて食いつかせる話法というのは、大阪の前の首長橋下徹氏がよくやっていたが、意図的・戦略的に見えた彼に比べ、現首相は本当にもうその話し方しかできず、自分でも何言ってるかわからん状態ではないか・・という論評もある。 

 安倍晋三氏はこのように論点をずらして星キャスターを恫喝したわけだが、そういうのを世間一般では「揚げ足をとる」ともいう。
 公務の窓口にはそういう論法の人物がまま押しかける。
 大阪弁でそういう人物を「やから」という。
 単なるクレーマーではなく、半分ヤクザの常套手段である。
 こんな人物が首相であることを良識人は許してはならないと思う。

 最後に付言しておくが安倍晋三氏よよ~く聞け! 国家公務員倫理規程の解説では明快にこう示しているぞ。「国家公務員倫理規程では、国家公務員が、許認可等の相手方、補助金等の交付を受ける者など、国家公務員の職務と利害関係を有する者(利害関係者)から金銭・物品の贈与や接待を受けたりすることなどを禁止しているほか、割り勘の場合でも利害関係者と共にゴルフや旅行などを行うことを禁止しています」と。
 (この記事はSNS上の人々の発言を大いに引用させていただいた)

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