地震、豪雨、台風、また地震と悲しいニュースが続いています。
被害に遭われた皆さんに心からお見舞いを申し上げます。
近く『国公共済会』の手続き案内を送付すべく作業をしています。
さて、私の好きなテレビ番組に『やまと尼寺 精進日記』があるが、融通念佛宗の機関紙『大念佛』№82に、写真のとおりその紹介記事があった。
ところは奈良県桜井市にある音羽山観音寺。創建は奈良時代。音羽百坊と呼ばれるほど多くの堂宇が軒を連ねていたが、貞観18年(867)の「音羽流れ」という豪雨による山津波でことごとく崩壊し、この観音寺だけが残ったとのこと。
貞観年間というと富士山をはじめとする各地での噴火や地震が有名だが、こんな大災害もあったらしい。私は知らなかった。
台風21号や北海道の地震で苦労されている方々には申し訳ないが、この災害列島の歴史の重みのようなものに、心の沈む思いが広がっている。
そして、日本人はもっと憶病になるべきでないか、自然の偉大さに頭を垂れるべきではないかなどという反省をしたくなる。
全道の停電というと、広さでいえば東京から大阪までの広さらしいが、そこの電気をコンピューターで制御できているという考えに驕りはなかったか。
病院が停電で入院をうけられない、実際に犠牲者も出ている、泊原発は非常用発電で冷却というが、メルトダウンを引き起こす直前、紙一重で防いでいる。
ゆっくり研究したいが、戦後高度成長の神話が日本人の常識を狂わせてしまったような気がする。
あれは、生産人口の急増、朝鮮戦争、スエズ動乱、ベトナム戦争という歪な需要の上に咲いたあだ花ではなかったか。
古い仏像の前で長い歴史を冷静に振り返ることが大切な気がしている。
観音寺にすぐ近い談山神社が台風被害をうけています。観音寺は無事だったのでしょうか。
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