昨日に続いてラベルは『乱読積んどく』。永田和宏著 新潮新書。
どうしてこの種の教養というか人生論に中学や高校時分に出会わなかったのだろうかとちょっと悔しい思いがした。
その頃は、学問や社会や人生について、ただ方向性もないままむやみに悩むだけだった。
まあ、「たら」「れば」の話ではある。
また、今は既に大人になった子どもたちのそういう時代にも適切な助言もできぬまま今日に至った。親としても頼りない。
エエカッコを言えば背中だけは見せてきたかな。
ただ、この歳になってこの本に出合ったことを素直に喜んでいる。
人生論(と言っていいのかどうか解らないが)は青春時代だけのものではない。
読むほどに心は若返る。
Ⅰ部
1 答えがないことを前提として
2 質問からすべては始まる
3 想定外を乗り切る「知の体力」を
4 なぜ読書は必要なのか
5 活用されてこそ〈知〉は意味をもつ
6 〈私〉は世界とつながっている
Ⅱ部
1 落ちこぼれ体験こそが大切だ
2 多様性にこそ価値がある
3 先生にあこがれる
4 大学に質を求めるな
5 親が子の自立を妨げる
6 価値観の違いを大切に
7 自分で自分を評価しない
Ⅲ部
1 二足のわらじには意味がある
2 みんなが右を向いていたら、一度は左を向いてみる
3 メールの功と罪
4 ひたすら聞きつづける
5 「輝いている自分」に出会うには
以上が目次である。
読後感がいい。
まだ学生向けの本に感動できる自分の感性を褒めてやりたい。
学んだは遅し蛍雪の功のこと
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