2018年7月1日日曜日

改憲論議・半分青い

 5月に続いて木村草太氏の講演第2弾を受講した。
 実証的で論理的なその内容を一言でいうのは憚られるが、あえてピックアップすれば次のようなことが心に染みた。

1 国会法68条の3は「憲法改正原案の発議に当たっては、内容において関連する事項ごとに区分して行うものとする」とあるから、「合区」だとか「教育費」だとか抱き合わせて騙そうとしてもそうはならない。

2 自民党が提案する9条と自衛隊明記は次の3案のいずれかになる。
 ① 国際法上許される全ての武力行使を認め国防軍を創設する。
   この案の支持者は少なく、可決は絶望的だろう。
 ② 個別的自衛権+集団的自衛権を容認する。
   これは事実上強行した安保法制を国民投票にかけることになる。
 ③ 従来の「専守防衛」の個別的自衛権の自衛隊とする。
   この案だと安保法制の違憲が明確になる。

 以上のとおり、どの案も難題山積で、結局、自衛隊の任務を曖昧にして発議して、可決後に「集団的自衛権も認められた」と国民を騙す、卑怯な手を使うだろう。

 よってリベラルというか良識を大事にしたい国民は、漠然とした話の土俵に乗るのでなく、自民党の提案内容を徹底して明らかにすることが必要だ。
 そうすれば自ずと9条改憲の矛盾は国民によって否決されるだろう。

   話はこんな簡単なものでなかったが、ブログの字数に圧縮したらこういうあたりが頭に残った。
 虚構の安倍一強で悪法が成立していく中で気落ちしないと言えば嘘になるが、「国民投票するならやってみろ」という元気が出てきた講演だった。

 いうならば、悪法成立で一旦は体中がグレイになったが、勉強したら私も頭の方から緑色になりつつある。
 例の吉城園でそういう体色変化途中のモリアオガエルを見つけた。
 朝ドラの「半分青い」というタイトルが頭をよぎった。

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