2018年7月5日木曜日

憲法問題も面白い

 7月1日に書いたとおり、5月6月と木村草太氏の講演を2回受講した。
 2回目の講演の折りに『憲法の創造力』(NHK出版新書)を購入したが、この本が予想に反して(笑)非常に面白かった。
 目次を紹介する。
 はしがき―憲法を創る
 序 章 憲法とは何か?
 第一章 君が代不起立問題の視点―なぜ式典で国歌を斉唱するのか?
 第二章 一人一票だとどんな良いことがあるのか?
 第三章 最高裁判所は国民をナメているのか?―裁判員制度合憲の条件
 第四章 日本的多神教と政教分離
 第五章 生存権保障の三つのステップ―憲法25条1項を本気で考える
 第六章 公務員の政治的行為の何が悪いのか?―国民のシンライという偏見・差別
 終 章 憲法9条の創造力

   全体には非常に面白かったが「一人一票」で「一人別枠制も可」との論旨には大いに納得できなかった。このことについては別途書いてみたい。

 それ以外は、いわゆる違憲訴訟の原告団の主張にも(理論的な)批判が随所にあり刺激的だった。

 この本は購入して一読しておく価値があると思う。
 世の中には「通説」「大原則」と言われて疑うことを忘れていることがある。面白い。

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