2018年7月11日水曜日

それでも陽は上る

   日曜日、近所の方と「無事でよかったですね」と会話した。
 地震にしても豪雨にしても地図上では被災地とそう遠くない。しかし、その数キロで天と地ほどの違いが出ている。

 昔、住宅地を探したことがある。
 そんなとき、私の組めるローンで買える土地というのは限られていた。多くは急な崖を造成したような土地だった。
 あのとき購入していたら…と考え込む。

 それともう一つ、被災する年齢ということがある。
 社会一般の損害額の計算では、余命年数の短い高齢者の損害は少なくなる。
 しかし、若いときなら「よし再出発だ」となるところでも、歳をとってからのショックは大きい。
 この「損害額」を誰か公式にしてくれないものだろうか。

   なにしろ自然のパワーは怖ろしいし逞しい。
 豪雨が済んだら庭にヤブカンゾウ(?)が咲いていた。
 いつも言うのだが、この親類種が旅行先の高原で咲いていようものなら「高山植物だ」「ニッコウキスゲだろうか」などと注目されるが、平地で咲いていては見向きもされない。そんなものである。

   豪雨が止んだら、クチナシが「卯の花腐しならぬクチナシ腐し」になっていた。
 少しマシなのは1~2輪だったが、それでも周囲に芳香を放っていた。

 〽くちなしの花 は私の持ち歌ではなかったが、友人がよく歌っていたので門前の小僧よろしく私も歌える。
 確かに芳香といい、和的な白さといい歌詞に似合っている。

   豪雨過ぎ夏野菜達のすくすくと

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