2016年3月26日土曜日

あおによし

  満開の桜も良いけれど、古木の一枝に咲き始めた風情も良い。

 25日の新聞に東大寺の次期222世狭川別当の会見内容が報じられていた。
 その中で、・・・大事にしたいこととしてまず挙げたのは、「子供たちの命を守ること」。東大寺福祉療育病院、「奈良親子レスパイトハウス」を中心に取り組む、難病や障害のある子と家族の支援を充実させたい・・・とあった。
 政府や自治体の福祉切り捨て政策ばかりが目につく昨今、この記事から一条の春風を私は感じた。
 4月にはOB会で東大寺に写経に行くことになっているが、さわやかな気分で行けそうだ。

 そもそも国や自治体の第一の仕事は、恵まれた人々が一定の負担をしあって、恵まれない人々に再配分する仕事だと信じている。
 しかし安倍自公政権や大阪維新の首長の政治は、いたずらに「福祉が予算を硬直化させている」「貴方の不幸は福祉で甘い汁を吸っている奴らのせいだ」と扇動し、結局、富裕者の利益に奔走している。

 「社会保障のためだ」といって導入された消費税以降の『事実』がそのこと(社会保障のためではなく富裕者の利益のためのものであったこと)を雄弁に物語っている。
 「無駄を削る」「小さな政府」「官から民へ」というような言葉に踊らされるのはもういい加減ヤメにしないか。

 大マスコミの最大の欠点は、あれこれ些細な政府批判は報じるが、消費税と小選挙区制という二大根本問題の廃止を言わないことだと思っている。
 民主党政権時代の評判が悪いのも、このことに斬り込まなかったから・・否、それを推進したことではなかったか。

 

2 件のコメント:

  1.  社会保障制度が30年ほど前と比較して、こんなに悪くなっているのには驚きました。これに加えて、消費税、非正規社員の増加などもあり、国民は真綿で首を絞められている状態です。
     現在、少子化や子供の貧困が大きな問題になっていますが、「自己責任」で片付けてはならない行政、政府の責任があります。
     また、1票の格差が違憲か合憲か裁判所で色々判決されていますが、小選挙区制ではなく、以前の中選挙区制であれば、格差も少なくできるし、国民の意見も広く政治に反映できると思います。
     話は変わりますが、昨日花見ではなく、嫁さんと30数年ぶりに「日本一の大杉」を見に行きました。家から1時間程度車で走った所にあります。地名も「大杉」と言う所です。樹齢は3千数百年だそうです。美空ひばりも若い頃「日本一の歌手にしてほしい。」と願を懸けた所だそうです。植物の生命と言うか、長い歴史と言うか、何か神秘めいた「気」を感じました。

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  2.  バラやん、コメントありがとうございます。
     社会保障の変化は私たちは十分知っていることですが馴れというか忘れてしまいがちです。
     なので、立派なことを1回語るよりも、思い出すたびに何回も何回も語ることが大切だと思います。
     「大杉」の「気」がこちらまで伝わってきます。

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