2016年3月5日土曜日

ナショナリズムとの親和性

  先日のブログで「認知症家族の監督責任」に触れてみたが、監督責任を引き受けてもらうことの方が、身近なテーマになってきた。
 写真のとおり、ここ1か月の間に同じ本を2冊買ってしまったのだ。ああ。

 で、この本のタイトルにあるナショナリズムを少し乱暴に「おらが村愛」(patria)まで含めてしまえば、以前からこのブログを読んでいただいた方にはお察しのとおり、私は結構ナショナリストでもあるように思う。

 例えば、歴史的には三重県出身かも知れないが、今では日本、・・ということは東京を代表しているような我が街のショッピングモールに「関西風の祝箸」がないことに私はすこぶる怒ってきた。
 今は退店したが以前そこに入っていた和菓子屋の月見団子も桜餅も関西風ではなかった。
 昔、大手スーパーが鶏レバーを「レバー」と表示していた頃、大阪発祥のダイエーだけは「きも」と表示していたことは有名な話だが、そんな笑い話のような気概がこのショッピングモールにはない。

  さて、先日友人たちと飲んでいたら、八尾の若ごぼうの話になり、私が「そろそろ季節やね」と言ったら大阪の二人が「シーズンは最終コーナーやで」と答えたのでびっくりした。
 私は体力維持の散歩を兼ねてショッピングモールを歩くこともあるし、趣味でもあるから春の山菜等もチェックしているが、今年は若ごぼうにはお目にかかっていなかった。
 売らないショッピングモールが悪いのか、買わない消費者が悪いのか、このように関西の文化が東京的全国版的文化に淘汰されていくのかと思うと気分が低下する。 
  そんな矢先、和歌山出身の大型スーパーに八尾の若ごぼうを見つけたのでもちろん購入した。
 ただそれだけでホッとするナショナリストである。

 八尾の若ごぼうは文句なく関西の春の季語だと思うのだが、季語のコンメンタールのようなものには載っていない。やっぱり。
 因みに、夏の季語にある「若ごぼう」はいわゆる「新ごぼう」のこと。

4 件のコメント:

  1. お絵かき爺い2016年3月5日 9:46

    そうです、この話をラジオで聞き、試し食いをしたいものだと思い生協へ行ったけどありませんでした。

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  2.  お絵かき爺さん、コメントありがとうございます。私が見付けたのはオークワがレギュラー店と差別化を図り高級感を出したデザインで店舗を展開している『メッサ』というスーパーでした。

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  3.  奈良市で結構大きな店であるイトーヨーカドーに買い物に行き「若ごぼうありますか」と尋ねたら「新ごぼう」に案内された。「いえいえ若ごぼう」と言うと野菜コーナーの店員さんはトンチンカンで知らなかった。がんばれ、八尾の若ごぼう!

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  4.  今日、奈良市内のisokawaというスーパーで若ごぼうを売っていた。もちろん買って帰って食した。
     産地は「八尾」ではなく「泉州」となっていた。

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