2016年3月31日木曜日

始終空

  窓のすぐ外に野鳥の餌台(バードテーブル)を作ったことは先に記事にした。
 そこへハムスター用として売っているヒマワリの種を置くと毎日数回ヤマガラが来るようになった。その写真も先に掲載した。
 ヤマガラは、私の知る限り庭に来る野鳥の中で格段にお人好しというか、性善説の持ち主というか人懐っこい。

 同じカラの仲間でもシジュウカラは理知的というか、少し世間を知った大人である。つまり、ヤマガラの様に窓のすぐそばまではなかなかやって来なかった。
 少し離れた枝に止まってヤマガラの様子を何か月か観察するばかりだった。

 その結果、この家の餌台(バードテーブル)はまず危険でないと学習したのだろう、近頃はヤマガラ同様に来るようになった。

 バードウォッチングではシジュウカラの方が普通にみられるのに対してヤマガラの方が珍しいが、この餌台では反対だったから我が家では今シジュウカラを歓待している。

 ツツピー ツツピーとヤマガラよりも大きくはっきりと鳴くからシジュウカラが来たことはすぐに判る。

 ツツピーの後にジュクジュクジュクと鳴くが、それをガラガラガラと聴いた先人がその種の鳥を「カラ」(ヒガラ、コガラ、ゴジュウカラ等々)と名付けたと書いている本があった。

 果樹園等で害虫をたくさん獲ってくれるので昔から大事にされていたらしい。

 「シジュウカラを捕ると飯櫃が始終空になる」と言って捕獲を諫めていたという。・・と、本にあった。

 写真は家の外側から撮ったもの。
 すぐ後ろが窓ガラス。薄いカーテン。
 中身のない殻はポイッと捨てる。
 ヒマワリの種をくわえてすぐ横のエゴノキに持って行く。
 そこで足で種を押さえてクチバシで突いて上手く殻を剥いて食事をする。
 殻をむくときはコツコツコツコツと相当大きな音を出す。 
 こんな可愛い自然が身近にあるのに近所の方は「野鳥なんか来ますの?」と尋ねられる。

2 件のコメント:

  1. 今朝、マンションの入り口の雪柳の植え込みの中でウグイスの声が。近づいて覗きこむと目の前で見事に鳴いてくれた。通りがかりのおじさんが「春を告げに来てくれたんやな」と嬉しそうに話してくれた。
    2~3日前、テレビで「シジュウカラの鳴き声には『文法』があるということがわかった。外敵を知らせたり、みんな集まれ、というように使っているらしい。人間以外で文法を使えるのはシジュウカラが初めてだ」という事でした。

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  2.  鶯は毎朝遠くから聞こえています。これを聞くと「タケノコほりの時期やなあ」と思います。
     シジュウカラの『文法』の話、テレビか新聞で知りました。動物と話し合える昔話の世界がほんとうに実現しそうですね。

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