2016年3月21日月曜日

ワイドFMとメディアの葬列

 AM用のアンテナを付けてみたり、部屋の天井にアンテナ線を貼ってみたりしてきたが、玄関のすぐ外なら入るAMラジオの電波がほんの僅かの違いで我が家に入り難いのは解消できなかった。
 ケーブルテレビ局には「ラジオも流してほしい」と言ったが怪訝な顔をされただけだった。
 なので、「万葉うたごよみ」など聴きたい番組はインターネットのラジコで聴いていた。

 それが、3月19日からABC、MBS、OBCがFM波でも同時放送されることになった。朗報である。ワイドFMというらしい。ただし90MHz以上の受信機が必要。我が家のはテレビ①②③チャンネルがついていたものだったので古い機種だがOKだった。
 なお、これは基本的には生駒山頂の電波塔から大阪府下にめがけて発信されているそうで、ということは、大阪府側と反対側の我が家で上手く入っているのは、AMが入り辛かったのとは正反対に、例外的に電波が届いているようだ。大阪府外の方、どうですか?
 3月19日正午に放送開始ということだったが、どういうわけか朝からFMできちんと入っていた。
 「話が違う」と怒ることもないが不思議なことだった。どこにも「朝から入る」とは書いていなかったのに。

  メディアの劣化が言われて久しいが、比較的ラジオがマシというか、マシな番組も残っているように感じている。
 それに比べてテレビの劣化はどうだ。
 先日は警視庁前から延々と清原被告の保釈を「今か今か」と中継していた。
 それだけ中継する枠(時間)があるなら甘利大臣の「死んだふり」でも、アメリカ大統領の全候補者がTPP反対といい始めたことでも論じないか。
 松戸に向かうワゴン車を追う車列、それを俯瞰するヘリコプター。
 その時間と体制を「実にくだらない」という声はメディアからは聞こえてこない。
 テレビに映るあの車列は、メディアの葬列だったに違いない。

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