2025年7月3日木曜日

柳絮(りゅうじょ)

    少し前だが、朝ドラ「あんぱん」で柳井嵩が出征した中国大陸で絶望の果てに死にかけた場面があったが、そこには中国大陸の春の風物詩「柳絮」が雪のように舞っていた。
 
 中国文学では柳絮は春の景色であるとともに「別れ」のイメージもあり、漂う柳絮がドラマの素晴らしいというか悲しい通奏低音に思えた。
 ただ「柳絮」には、風に漂うさまから「政治的に節操のない人物」という意味もあるという。
 ブームだからとかつて都知事の小池新党に走った国民民主党の方々、その党から公認するしないでもめた方、今回は維新でなく自民に移った方、維新から参政に移った方、等等等。
 遠からず柳絮のごとくどこかに飛んでいくのだろうが、一時的にせよそういう人々を持て囃すネット社会。愉快ではない通奏低音。
 わが街には柳絮は飛んでいないが、合歓の花がふわりふわりと飛んでいる。

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