2025年7月4日金曜日

参院選で選択的別姓を

    7月3日付「しんぶん赤旗」の一面に「日本共産党 ここに期待」としてIT企業・サイボウズ社長の青野慶久氏が「選択的別姓の審議に希望」を語っておられた。
 この問題はビジネス上の不便さとともに個人のアイデンティティ―の問題だということは広く共通認識となっているが、これに反対する維新などは変化球の「通称使用」を持ち出して頑なに反対している。
 反対の論者は共通して「伝統的な家族制度が壊れる」と主張しているが、庶民に氏の使用が義務付けられた当初、明治9年3月17日太政官指令では「妻の氏は「所生ノ氏」(=実家の氏)を用いることとされていた(夫婦別氏制)。その理由は、その方が慣習に沿っていたからで、つまり、日本の伝統は北条政子:源頼朝ではないが、夫婦別姓であった。
 しかし明治31年民法(旧法)成立に伴い「夫婦は,家を同じくすること」により、「同じ氏を称すること」とされた(夫婦同氏制)。※ 旧民法は「家」の制度を導入したのである。
 反対論者は、明治31年以前の長い日本の伝統に目をつむり、明治31年旧民法の制度を「伝統だ」と言っている偏ったものである。
 朝ドラの「虎に翼」を思い出してほしい。反対論者の大好きな旧民法は「女(妻)は無能力者である」と定めていた。
 もういい加減にしませんか。

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