テレビの『世界ふれあい街歩き』などを見ていると、特に西欧ではいわゆる農村でも草が少ない。
日本のように道の両端が雑草に侵蝕されているようなことがあまりない。
やはり徹底的に気候が違うということを再確認した。
一時日本の林業が輸入材によって大打撃を被ったが、その原因の一つは値段で、日本は育林(下刈)に膨大なコストがかかるが、カナダなどではそれが殆どゼロだという。
それは反対にいえば日本の土地の豊かさであるから、日本でも外国同様歴史的には大規模な伐採を繰り返してきた(特に都であった奈良や京都周辺)が、それでも国中が禿山になっていないというのは世界史的には異例中の異例だという。
もう一つ、地球の砂漠化、砂漠の拡大が大問題になっているが、その原因の一つは牧畜、特に羊だという。近世まで羊の牧畜が殆どなかったことも日本の砂漠化が進まなかった要因らしい。ジンギスカンが好きな私としては複雑な感情。
ウクライナの小麦輸出が困難になって世界中が大騒ぎになっている中で日本人が比較的冷静に観察できているのはズバリお米のせいだろう。
そういう意味では、本来、最後に地球の食糧をを救うのは日本かも知れないのに、農業、林業は疲弊させ、漁業の故郷の海へは汚染水を放出し、この国の為政者には哲学が感じられない。
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