先日、お正月飾りを「とんど」で焚き上げたと書いたが、その折に鏡餅も鏡開きをした。といっても、ご案内のとおりパカッと開けて中の小餅を取り出しただけである。余談ながら、今年のは容器?が簡便に処理できるように進歩していた。それはさておき。
鏡餅には、別途、裏白、昆布、串柿を加えていたが、その串柿は「これは装飾用である」つまり普通の干し柿として食べるなと書かれていた。なので、裏白や昆布は「とんど」で焚き上げたが串柿は余った形になった。
そこで、真ん中から2本に折り、小鳥たちに「お裾分け」することにしたところ、翌日、そのうちの1本がなくなっていた。犯人は誰だ!
構造上、猫や哺乳類は考えられないから、容疑者はヒヨドリかカラスに絞られるが、もっとも高い可能性はカラスだろう。
昔、枚方の部署で働いていたとき、職掌柄、建物の屋上に上ることが多々あったが、ザリガニなどの殻がたくさんあった。カラスが咥えてきて、その身を食した痕だった。だからあの串柿、きっとどこかの屋根の樋あたりに竹串が残っていることだろう。
東大寺二月堂の修二会(お水取り)では、練行衆が食事の後一握りの飯を屋根の上のカラスに投げ与える「生飯(さば)投げ」という作法がある。
そのことを思うと、鏡餅の串柿をカラスが持ち去ったことも、何ら怒るべきことでなく、どちらかというと、民俗行事としてはド・ストライクではないかと思うのだった。
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