今回の本も、近所のショッピングモール内のけっこう大きな書店にはなかったし、アマゾンでも楽天でも「版元取り寄せ」だった。
児童文学というジャンルらしいが、私はそういう分類はある意味ナンセンスだと思うのだが、要するに「それほど売れない本」というジャンル?なのだろう。
知的障害のある女の子の心象と、親、兄、先生らのやりとりを綴った物語だが、私にはすずちゃんの気持ちが不十分ながら良く?判った。
そう、すずちゃんは家族にも先生にもうまく話せないのだが、心の中では健常者と同じように考え、同じようにいろんな感情を湧きあがらせているのだ。
すずちゃんはきのこが大嫌いな五年生。これまで一度もまともに食べたことがない。ところが今日の給食はきのこのサラダだった。
(担任から母親への連絡帳)・・・後ろの席に座っていた一年生の男の子がすずさんより先に「きのこはいやだ!たべない!」と大騒ぎを始めてしまったのです。すずさんは、その騒ぎをきょとんとした顔で見ていました。どうやらそのときに、すずさんの胸のおくで、おおきな心境の変化があったようです。
フォークの先にさしていた小さなきのこを、いきなりぱくっと口に入れ、少し吐きそうになりながらも、ちゃんとかんで、しっかりと飲み込んでくれました・・・
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表紙カバーには、『いってきまーす! みんなには聞こえないけど、わたしは大きな声をあげた。』とあった。
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