安倍元首相は21日、靖国神社春の例大祭に参拝後「ウクライナでは祖国を守るために多くの人達が命を懸けて戦っている。そういう勇気ある尊い犠牲の上に国が守られている。そのことも念頭に置きながら静かに参拝した」と語った。
毎日毎日ウクライナ庶民の悲惨なニュースを見続けていると、「それも言える」と思ってしまいそうだが、安倍元首相は「桜を見る会」前夜祭に関して衆議院調査局が2020年12月21日に「2019年11月~20年3月に事実と異なる国会答弁を118回していた」と明らかにした人物だけのことはある。
いま日本国民が注意すべきは、ウクライナのようにならない心配ではなく、日本が、プーチン政権下のロシアのように、情報が統制され、自由な表現が禁止され、他国へ侵略する、その戦場へ送られて人を殺し殺される国にしないことだろう。
「そんなことは当然だし日本はそうならないだろう」という漠然とした思い込みを一時停止して、冷静に自民や維新の議員の発言を読んでほしい。
ショックドクトリンという言葉がある。大災害などで多くの国民がショック状態にある時、「まどろっこしい民主主義は邪魔だ」「権限の集中だ」「権利の制限もやむを得ない」という扇動はリアルに広がりかねない。
余談ながら、火事場泥棒的に核の共有や非核3原則見直しを煽る維新は、一方で鈴木宗男氏が「ウクライナにも責任がある」と発言を繰り返すなどロシアを事実上擁護している。こういう論調は一部週刊誌にも見えてきており注意すべきだと思う。
ちなみに、ウクライナの大統領や軍隊のことについて私はあまり知らない。だから知らないことについては論評していない。あえて言えばただ一点、どんなに意見の相違があっても他国に侵略し大量虐殺をしてはならないの一点でロシアを批判し、ロシア軍の撤兵を求めている。
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