2022年4月1日金曜日

いっしょやいっしょや

   古いお話で申し訳ないが、ダイラケの漫才を思い出した。「いっしょやいっしょや」というギャグである。

 さて、戦争の最初の犠牲者は「真実」だといわれているが、ロシアのプーチン大統領は3月4日、軍についての「偽情報」を広めた場合に最長で懲役15年を科す法案に署名し同法は発効した。

 ウクライナ侵攻を「軍事作戦」と呼び、「戦争」は勿論「侵略」や民間施設への攻撃などは全て「フェイクニュース」だから懲役15年だ。
 ゼレンスキー政権は「ネオナチ」で、東部の親ロ派支配地域で「ジェノサイド(民族大量虐殺)」を行っているのを止めさせるための軍事作戦だと・・・。
 そんな状況下でも戦争反対の集会やデモが起こっているのは大変なことだろう。心あるロシア市民も命がけだ。正当に評価し政権と市民を混同しないようにしたい。

 アジア太平洋戦争中、言論統制によって、日本の新聞、ラジオは大本営が発表する「偽情報」を垂れ流した。メディアが権力を監視する役割を放棄した結果、沖縄戦では県民の4人に1人が犠牲になった。言論の自由が奪われた先には、破滅が待っていることを歴史が教えているが・・・。 

 ところで、文科省は3月29日、主に高校2年生用の教科書の検定結果を公表したが、「強制連行」や「日本軍慰安婦」の文字を削除させたり、漱石の「こころ」などの小説の扱いにも修正を求めた。
 特に戦時中の非人道的行為については、日本維新の会の馬場幹事長(現共同代表)の質問主意書に沿って菅内閣が行なった「答弁書」に基づく措置で、自公政権と維新の会がプーチンと変わらぬ歴史の捏造者であることを示している。

 また、3年前の参院選で演説中の安倍首相(当時)にヤジを飛ばした男女2人が、北海道警警察官に排除された問題で札幌地裁は3月25日、「政治に関する表現の自由は、民主主義社会において『特に重要』とした上で、ヤジは一種の政権批判で、『公共的な表現行為』だ」と明言し、「原告らの表現の自由は、警察官らによって侵害された」と、道に賠償金の支払いを命じた。ここまでは正しい。ただし、森友事件同様この事件の「主犯」的な人物、警察庁の大石吉彦警備局長は、一昨年9月に警視総監に栄転しているのだ。日本の皆さん、プーチンを怖がっている場合ですか!

 (歴史の修正問題については明日に続く)

1 件のコメント:

  1.  ロシアの情報統制は酷いという。しかし、この国の非常に身近なところで同様の問題が増えている事への反応は鈍くないだろうか。

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