2022年4月4日月曜日

お坊さんと共産党

   社会主義でも共産主義でも何でもなかったスターリンのソ連の影響で、日本共産党が宗教に不寛容であるかのような誤解(気分)があるが、日本共産党は信仰の闊達な自由を謳っている。事実、職業?が宗教者であって共産党の議員という方も少なからずいる。

 友人のお坊さんは、瀬戸内寂聴さんが「共産党の忘己利他(もうこりた)の態度はお釈迦様の教えと同じだ」と語った赤旗記事をお寺の法話などの掲示板に掲示したところ、共産党の議員がそれを見つけ、友情が深まったらしい。

 そんなことがあり、先日、堺市の共産党の集いに友人のお坊さんが応援メッセージに立った。彼から報告を受けたところでは、要旨次のとおり語ったらしい。

 🔳 分断と不寛容が広がっている今こそ、宗教者もそうでない人も(もちろん共産党とも)、社会の不正をただすために力を合わせたい。

 ウクライナの事態は、核抑止力は現実に働かなかったことを教えているが、核抑止力が本当に実感される場合というのは地球全体が地獄の入口に立つときだ。今こそ、善意の理性ある声を広げ連帯するときだ。

 昨年の総選挙では思うような前進がなかったが、諦めるのは為政者の思う壺に入ることだ。大きな仕事には相応の困難があって当たり前だ。

 よって、法華経信奉者であった宮沢賢治の「雨にも負けず」を読み上げてエールとする。🔳

 この報告を聞いて、友人のお坊さんの確固とした態度に敬服した。物理的にはコロナ禍で密は避けなければならないが、それぞれが”できる方法で”声をあげるときだ。勇気をもらった。

 ウクライナを見ていると、自衛のためではあるがウクライナ軍兵士がロシア兵を殺している。それを、「殺すなかれ」と批判するのもよいが私にはそれはできない。骸となったロシア兵に涙しながらウクライナ兵を私は支持したい。それを正当化できる倫理や哲学を私は知らない。こういう時こそ宗教者と運動家が議論し連帯すべき時ではないか。

2 件のコメント:

  1.  「核抑止力」論の破綻について、広島県知事は「抑止論というのは観念的なもので、使われない保証は廃絶しかない」。保阪正康氏は「核が本当に抑止力だったのかは改めて問われなければならない」。ICANの川崎哲氏は「NATOが大量の核を持っているからロシアが西側を敵にまわして戦争を仕掛けてくることはないというのが見事に裏切られているのが今の事態だ」。元外務省国際情報局長の孫崎亨氏は「相互の意思疎通が難しい状況では先に撃つことが最も簡単で確実ということになる。核抑止は一種の幻想だ」と的確に指摘している。
     共産党の志位委員長も「指導者の合理的思考が前提の核抑止力論の破綻は明白」という指摘はかねがね私が主張してきたこと。
     さて、安倍元首相は「だから敵基地に限定するな。敵中枢を殲滅する能力が必要だ」と述べ、菅前首相は維新同様「核共有(ニュークリア・シェアリング)の議論を避けるな」と発言している。
     プーチンの非道な行為を見て、安倍、菅、維新などのこういう発言は広がりやすく危険だと思う。
     しかしながら、私の周りのかぎりでは、そう言う事へのSNSでの発信が十分とは思えない。

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  2. ご住職に敬服!偶然でしょうか、御三人からきら星が!

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