散歩がてらの撮影では、枝葉に邪魔されて、しかも一瞬も止まらずに動き回るから、ヒトサマに公開できるような写真は撮れていない。そんなもので過去の写真でお茶を濁しておくのを勘弁してもらいたい。
16日の朝ラジオを聴いているとアウトドア派で著名な方お二人が、投稿の『ウグイスの谷渡り』について、「いざ問われるとどういうことだったか??」と言葉を詰まらせて、少し後にスタッフが調べた結果を「ウグイスが尾根から尾根へ谷を越えて飛んでいくこと」と読まれていた。後で調べると多くの辞書のトップはそうなっていた。でもね・・・。
ただ私の感覚では、ウグイスの飛ぶ姿はそれにわざわざ名前を付けるほど別に優雅でもなんでもなく、「ウグイスの谷渡り」とは、姿ではなくウグイスの有名な鳴声に付けられた名前である、地鳴き(笹鳴きともいうチャッチャッチャ)、さえずり(例のホーホケキョ)、そして谷渡り(キョキョキョキョキョキョケキョ ケキョ ケキョ・・・)、の「谷渡り」だと感じている。だから「それは違うで」とラジオに向かって呟いた。
辞書の編纂については『舟を編む』などでそのご苦労は重々知っているつもりだが、ここはどうもインドア派学者の弱点のような気がする。広辞苑その他の辞書にも不満がある。
You Tube に「谷渡り」の動画を見つけたので貼っておきたい。この動画でもウグイスは谷の上を飛ばずに一箇所に止まったまま「谷渡り」を鳴いている。谷を渡っているのではなく、谷を渡りながら鳴いているのでもなく、谷を渡って飛んでいるかのようなイメージの鳴声のことなのである。
広辞苑では①鶯が枝から枝をあちこち飛び渡ること。②また、その時の鳴き声。・・とある。しかし、本文で述べたとおり、「枝から枝に飛び渡る」姿に優雅さはない(私の感覚)。また、キョキョキョキョは繁殖期の警戒声であるから、例えばホトトギスが尾根から尾根へ飛びながら特許許可局を歌うような趣もない。早い話が広辞苑は間違っているし、ほとんどの辞書も同様である。梅の木に止まったメジロをウグイスだと信じているレベルの話だ。日本野鳥の会編『フィールド・ガイド日本の野鳥』は「繁殖期の警戒声と思われる・・・・といういわゆる谷渡りの声もある。と書いてあってこれが正しい。五感で確認してほしい。
返信削除ネットを検索すると、「ウグイスが谷から谷へ飛ぶこと」というのも非常に多かった。でも、谷から谷へだったら山を越えていくわけだから、どういう情趣なのでしょう。いろんなところに書かれているからとハナから信じてはいけませんね。
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