体内時計という言葉があるが、多くの昆虫には体内暦があるに違いない。
今夏でいうと、つい先日まで真夏日や熱帯夜が続いていたが、お盆頃にはクマゼミやアブラゼミがスーッと鳴き止み、野をコオロギなど秋の虫たちにステージを譲った。
コオロギとは言ったが、昨今の秋の虫の主役は外来種といわれているアオマツムシ。ああ。
どう考えても”夏真っ盛り”というような先日までの気候とは関係なく、彼らは確実に暦を知っていた。まるで日の出・日の入りを観測していたように。不思議だ。
その種の不思議を本能などというのは容易いが、「不思議だ」と思うところから科学が始まらないか。
それに比べて、情報の提供がなければ暦すら実感できなくなった現代人の未来はいったい明るいのかそれとも暗いのか、私にはわからない。
私などは暑いからと9月になっても写真の『筏』を眺めている。
さて、予約してあった歯科に行った。
診察券を出したら曰く、「予約は来月の今日ですよ」。私「#$%&?」。
情報があってもこんな体たらくだ。体内暦以前の問題である。
私の未来は明るくはない。
ここ2~3日クーラー無しで寝られるようになって虫の声が耳に届くようになった。7階のベランダのプランターの何処かにいるのだろうか、と思い近づいても鳴き止まないので1階の草むらにいるのかもしれない。でもこれだけ鮮明に大きく聞こえるのだから我が家のベランダにいると思いたい。虫の正体は「閻魔コオロギ」のようです。
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