こんなことを書いたのも、大阪維新がいわゆる大阪都構想を言い始めた頃、多くの、ほんとうに多くの歴史学者や国語学者が、その言葉の非常識に驚いたからである。
まあ同情すれば彼らは「大都市」のイメージ、「東京都」のパクリで大阪都などと標榜(ただし誤使用)して、一部大阪人の東京コンプレックスに乗ったのだろうが、前述のとおり多くの歴史学者や国語学者は維新の知性の低さに腰を抜かしたのである。皇居や国会議事堂を移転させるつもりだろうかと。
少し悲しいのは、在版メディアが率先してそれに乗ったことであるが、それはマスメディアの性癖かもしれない。
さて11月には大阪市で住民投票が実施される方向で進んでいる。維新にとってみれば「大阪を都に」と言いたいのだろうが、さすがにそこまでの無茶は通らず、結局「大阪市廃止・特別区設置住民投票」となり、維新代表の松井大阪市長は苦虫をかみつぶした顔をした。
現実には大阪市内の多くの無党派層、そして反対派といわれる自民党の支持層の中に、ムードとして「何か新しいことが起る」ような消極的賛成が少なくない。
「日本を代表する政令指定都市を廃止して何か儲かりまっか」は、これから短時間の訴えの中でも多数派になる可能性は多いと私は思っている。
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