8月4日のふじたけんじさんの『青森のこどもたち』で私は、
「津軽(鶴田町)のじゃんけんは初耳だった。
人差し指一本を出して「槍」、
指を全部開いて「風呂敷」、
指を握って「おにぎり」、
・・勝ち負けとその理由は(私は)わからない」と書いた。
とは言っても近頃のことだから少し検索すれば判るだろうと思って検索した。その結果、
グー =にぎり =農民
チョキ =槍 =武士
パー =笏(しゃく、へら)=公家 で、
農民<武士<公家<農民 の三すくみになる。
公家<農民の理由は、自ら生産に従事しない公家は農民の生産(おにぎり)に依拠せざるを得ないからとあった。
風呂敷が何かしら公家をシンボライズするのか、風呂敷で想像される商人ということで、農民<武士<商人<農民というロジックが成立するのか判らない。
そこで、いろんな国語、古語、方言などなどの本を読み探したが判らず、体調不良のため図書館にも行けず、大阪の青森県人会幹部のTさんにメールで尋ねてみたところ、Tさんからは、青森県人会の席上と想像できる場所から電話がかかってきて、「青森の拳は千差万別で答は誰も判らない」とのことだった。
その後体調不良もあり廻らない頭で考え続けたが、なかなか問題は解けずにいたところ、もう一度いろいろ検索してみるかと再開したところ、次のサイトに到着した。
青森県音楽資料保存協会 事務局日記 バックナンバー <2004年9月(2)>の(334)わらべ唄 青森風土記 その32
2004年 9月16日(木) 【第4集(昭和39年1月刊行)より】
★拳(けん)遊び★
春夏秋冬、男女とも先攻後攻を決めたり、鬼を決めたり、二つの組を決めたり、いろいろなときに使う。
二人で握手した格好から、津軽では口で「しゅっ しゅっ しゅっ」と拳の前に唱える。こうして「津軽拳」の勝負が始まるのである。ここにわらべ唄が伴う。
①ろうそく、あめだま、ふるしぎ(ふろしき)
ろうそく(やり)・・・人差指を伸ばす
あめだま(にぎり)・・こぶし
ふるしぎ(へら)・・・全部の指をのばした手の平
こうして、ふるしぎがどうしてへら(笏)つまり公家なのかは不明ながら、明らかに 農民<武士<公家<農民 のロジックで成り立っているのが確認できた。
青森県人会重鎮のTさんが「答ではないけれど、青森県人は高いもの、広いもの、大きいもの、重いものが大好きなのでそんな角度からも研究してみて」と言った言葉を、楽しくあのねぶた(ねぷた)を思い浮かべながらこの記事を閉じることにする。
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