2020年8月7日金曜日

敵基地攻撃力

 昨日は75年前の原爆の悲惨さを書いた。
   私の感想を言えば、核戦争の時代には勝者は残らないだろうということだ。
 そんな折、コロナ対策では何も有効な施策を打ち出せない安倍内閣が、敵基地攻撃を提言した自民党提案に「速やかに実行したい」と記者団に述べた。自民党のメンバーは「首相の意気込みを感じる」と語ったと報じられている。

 うがった見方では、イージスアショアのキャンセル料の代わりの装備購入という意見もあるようだが、戦争法、秘密保護法など「着々と」戦争のできる国造りを進めてきた安倍政権の本音は「速やかに実行したい」であろう。

 イージスアショアの説明は「飛んできたミサイルを撃ち落とす」であったが、実際には監視衛星その他膨大なシステムを構築しないと機能しないため、いわゆる国防族は「より簡単な敵基地攻撃力」に舵を切ったのだと思う。

 「撃たれたら撃ち返すぞ」という抑止力だという説明は嘘だろう。その程度の「軍事力」は自衛隊に既に十分装備されている。
 だとすると、「動きがあれば撃たれる前に撃つ」が今回の基本方針と言えるが、結局それは、戦前の大日本帝国が採用した、そして戦後のアメリカが中東派兵等で採用してきた論法であり戦術でしかない。
 一言でいって、憲法違反の、さらには国際条約違反の戦争開始の理論である。
 すべての戦争は「防衛のため」と唱えられて始まっている。

 安倍自公政権の支離滅裂は、日本海側にズラーッと原発を並べておいた上でそのような政策を遂行しようということだ。
 津波の電源喪失でメルトダウンしたフクシマ第1原発を思い起こす必要がある。
 外交無策の安倍政権にこれ以上の火遊びの道具を与えるのは日本国民の命に係わることである。

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