「三日三晩の土用干し」は、いわゆる本や衣服の虫干し(土用干し)の類ではなく、また正倉院の曝涼のことでもなく梅干しのことで、土用の頃にこれをしないと梅干し(梅漬け)の梅にカビが入る。
だから言い伝えや季節の行事レベルの話ではなく、非常に現実的な生活上必須の仕事である。
テレビは北野天満宮が大福茶用の福梅(梅干し)の土用干しをしているのを報じていた。
孫の夏ちゃんは食べ物の中で一番好きなものが梅干しと言う児なので、毎年夏ちゃんが夏休みに来たときに妻が手伝わせているのだが、今年はクーラーのかかった部屋でゲームをし続けて手伝わなかった。
別に面白い作業でもないから仕方がないが、少し寂しい夏になった。児はこのように大きくなるのだとは分かっているのだが。
正確ではないのかもしれないが、梅干しは季語にあるのに梅干しの土用干しは歳時記の言葉としては影が薄い。
こんな大事な作業なのにどうしてだろう。
望月や明日は死線の暑さとや
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