2019年11月4日月曜日

ワインカップ

   スカーレットとは色の名前の一つで「炎の色」とも称されているから朝ドラのタイトルもそういうことなのだろう。
 朝ドラでは主人公がまだ信楽焼の世界に入っていないが、今後、それまでは「男の世界」とされていた陶芸家に育っていくらしい。朝ドラの世界では珍しくもない女性のサクセスストーリーだが、時間が合えば適当に観ている。

 信楽は、車で行くとわが家からすぐ近くというほどでもないがそう遠くもない。
 結構好きなものでよく遊びに行っていたこともある。
 今までで一番高い信楽焼の買い物はアルグランの『湯浴みするヴィーナス』の信楽焼で、今も玄関の外に建ててある。
 「ここはちょっと変わった家で気を付けよう」という魔除けというか泥棒除けにもなっている。
 そんなもので、信楽に行くとなにがしかの陶器を買って帰るので、妻には信楽にはそうそう行かないようにと釘を刺されている。

 陶器と磁器でいえば磁器の方が軽くて丈夫である。だがしかし、理屈抜きで陶器には魅かれる何かがある。相性の問題でもあるから何とも言えないが私は陶器が好きである。

 東大寺福祉事業団のチャリティー作品展に行ってきた。
 毎年、何人かの陶芸家が提供されていてなにがしかの協力をしているが、今年気に入ったものは安いものだが陶器のワインカップで、夕飯時に早速使用して満足を覚えている。
 陶器はガラスや磁器に比べて熱伝導率が悪いから何時までも冷たくって、これっていいかもしれない。

 チャリティー展は東大寺の回廊であった。チャリティー品のメーンは東大寺の長老その他のお坊さんたちの書画や色紙等だが、気に入ったようなものは10万円を超えるから、年金生活者には手が出ない。ほんとうは購入したかった。
 どういうわけか海外のツアーが興味深そうに入って来た。
 最初はただの展覧会だと思っていたようだが、購入できると知ったら数万円の額入りの色紙をポンと買っていた。
 すばらしい土産になるのは間違いないが、その気っぷの好さに少し驚いた。
 日本が「海外と比べた場合に、異常に物価の安い国」になっているらしいことを実感した。実収入が減り続けている日本人には関係ないが。
 

2 件のコメント:

  1.  陶器のワインカップ、理に適っていると思いますが、やはりワインはその色を楽しむものでもあり、グラスが良いのではと。
     まもなく、ボージョレの季節がやってきますね。

    返信削除
  2. はい、横や下から色を楽しめないのは致命的欠陥です。でも補ってあまりある風情だと負け惜しみを言っております。



    返信削除