2019年11月23日土曜日

ローマ教皇

   カトリック教会のフランシスコ教皇が訪日される。
 その宗教上の意義については門外漢だが、教皇が「焼き場に立つ少年」の絵葉書を世界中の信徒(教会)に配布されたこと、バチカン市国が核兵器禁止条約を最初に批准した国の一つであることについて私は最上級の敬意を払っている。
 写真の絵葉書の表(裏?)には次のとおり印刷されている。

    戦争がもたらすもの
          Franciscus(自筆)
  亡くなった弟を背負い、
  焼き場で順番を待つ少年、
  この写真は、アメリカ占領軍のカメラマン
  ジョセフ・ロジャー・オダネル氏が
  原爆後の長崎で撮影したものです。
  この少年は、血がにじむほど唇を噛み締めて、
  やり場のない悲しみをあらわしています。

 以上のような教皇の真摯な態度に触れるたびに、私はその「現地」である日本の安倍政権の穢れた姿勢にがっかりする。
 
 BSで放送中の「おしん」の再放送では、おしんの息子が陸軍士官学校へ進学したいというのをおしんが悲しむ場面があったが、ほんとうに日本人は忖度抜きで正義や常識ということについて語らなければならないように私は思う。
 おしんの時代のことではなく・・・。
 焼き場に立つ少年が明日の子や孫の姿にならないように。

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