老人ホームで入居者と家族が一緒に楽しむ音楽会をした。定義上は「ミュージックケア」という。
私は「今日は楽しいパーティーにしよう。これがホンマのホームパーティーや」とあいさつしてスタッフと家族には受けたが、入居者には「なんのこっちゃ」という顔をされた。
ミュージックケアのリーダーの方々のリードにはほとほと感心した。
入居者の体力を考えて1時間程度のイベントだったが、日頃はほとんど反応のない方々もにっこりされ、さらには手を上げたり楽器を振ったりするようになるのはさすがだった。
音楽の力は偉大だ!
わが家族会も気分のいい仲間たちで、家族会OBも多数参加してくれた上に、「輪の中で踊ろう」というと積極的に参加してくれた。
職場のOB会のパーティーでもこうはいかない。同じ介護の困難を共有した仲間の強さとでも言おうか。
照れてまじめな顔では介護は続かない。痩せ我慢でもはちきれるパワーが辛さを薄める。(この感覚、分るかなあ)
「請われれば一差し舞える人物になれ」とは鷲田清一元大阪大学総長の言葉らしいが、特に爺さんには箴言であろう。及ばずながらそうありたいと努力している。学びて思わざれば則ち罔(くら)しの言葉もある。
リーダーの皆さんはあちこちの老人施設などを廻られているベテランだが、「こんな明るい老人ホームは見たことない」と誉めていただいた。
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