2019年11月5日火曜日

弓張月

   4日は上弦(半月)であった。真夜中に弓の弦を上にして沈ん でいく。
 上弦の月は、秋から冬にかけては立って見え、春から夏はもっと寝てまるで盃となる。

 明日(6日)は十日夜(とおかんや)で陰暦の10月10日である。
 田の神が山に帰る日と言われている。
 特に東日本の農村では餅をついたりいろんな行事があったらしいが、関西の商人の家であったわが家では何の行事もなかった。

 中国の神話の月の話では月にはガマガエルにされた嫦娥がいることを度々書いてきたが、日本神話では月の神は月讀命(つくよみのみこと)で天照大御神の妹?らしいが非常に影が薄い。
 天照大御神、月讀命、建速須佐之命の3兄弟(3貴子)はそれぞれ八咫鏡、八尺瓊勾曲玉、草薙剣という三種の神器に比定されており、その中で唯一実物が宮中にあるのが八尺瓊勾曲玉だというのに不思議である。
 月讀命の不思議については多くの著作物があるが、十分に納得できる本にはまだ出合っていない。
 不思議解明の旅は緒に就いたばかりである。

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