2017年7月28日金曜日

大胡瓜

   家庭菜園の良いところは植物の真実が見えるところである。
 などと大上段に振りかぶったが、言いたいことは、お店で売っている胡瓜は私に言わせれば「半人前の胡瓜」であるという感想だけ。

 真実の胡瓜はもっと大きくなるし曲がりもする。そして大人の味がするが、近頃は大人の味が判らない方も少なくない。
 わが家の胡瓜は「めちゃなり」系ではなく「半白」系と「四葉(すうよう)」系が主だから量よりも味で勝負している。
 だが、それを友人に分けたりすると、友人たちは既成概念とのギャップに戸惑い、先入観で測って「おかしな胡瓜」だと言う。

 その、おかしな胡瓜だが、先ずは糠漬けが美味しい。あるいは穴ざく(穴子のザクザク)や蛸キュウも問題ない。冬瓜風に干しエビや薄揚げと炊き合わせて冷やしたあんかけもいい。これは娘が美味しいと見直した。
 さらに今夏のわが家のヒットでいえば、カレーにたっぷり入れて「夏野菜カレー」がよかった。
 そのカレーの付け合わせにはピクルス。これは100%私が担当したのだが、写真のとおり商売ができるほどの出来栄えで、瓶詰が5~6個できたがほとんど残っていない。
 「胡瓜はサラダぐらいしか食べようがない」と思われている向きもあるが、それは胡瓜にとって不当な評価だろう。

 猛暑の今夏の前半戦を振り返ると、わが家は大胡瓜で健康を維持できた感じがする。
 「99.99%が水である」という反論があるかも知れないが、大胡瓜には分析で表れない栄養があると信じている。
 信じているから元気になっているのかもしれない。プラシーボ効果だろうか。

    シーッシーッシーッシーッシーッエナガの群れは涼しけり

4 件のコメント:

  1.  市場に出回っている胡瓜は、ほとんどがハウス栽培の胡瓜だと思います。私の近所も胡瓜のハウス農家が沢山あります。スーパーで売っているような、真っ直ぐに伸びた同じ大きさの胡瓜を箱詰めにして、農協に出荷しています。
     家庭菜園などの露地物の胡瓜は、収穫時期が少し遅れるだけで全部大胡瓜になります。私は胡瓜が大好物で毎日1本は食べます。食べ方は1日冷蔵庫で冷やしてそのまま味噌を付けて食べます。いわゆる『モロキュウ』です。芋焼酎のあてに最高です。胡瓜は曲がっていても、大胡瓜になっても味はそんなに変りません。ただ、大きくなりすぎたら胡瓜の中に種がいっぱい出来ます。これはあまり美味しくないので食べない方が良いと思います。長谷やんの言う通りキュウリは栄養がいっぱいあると思います。理由は美味しいからです。畑に3本胡瓜の苗を植えましたが、1本は枯れてしまいました。しかし2本は元気に毎日花を咲かせています。今年の夏も胡瓜で元気に乗り越えられそうです。

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  2.  バラやんのコメントは河童からの便りのようです。
     今年は「馬鹿デカ」になる前の「大胡瓜」で収穫していますが、これぐらいになると中心部に水の部分ができ、「種の子ども」も目立ってきます。そして何を隠そう、私はこういう風な水分と種の子どもができた胡瓜が結構好きです。食べる水筒のような気がします。
     それはそうと、以前にウスイエンドウを書いた折コメントを戴きましたが、東京の友人たちに聞いたところ、全くウスイエンドウは知りませんでした。近頃のことですから、東京でも京料理のお店なども多いでしょうから、その種料亭用、あるいはデパ地下の高級食材コーナー用には東京にも出荷されているのでしょうが、一般的な東京人はウスイエンドウもその豆ごはんも知らないというのが現状のようです。

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  3.  最近次男が東京の女と結婚さしました。ウスイエンドウがたくさん採れたので東京に送りました。嫁さんのお父さんは、私と違い趣味は料理と登山お酒はあまり飲まないそうです。最近会った際に「美味しいグリンピース有難うございました。」と言われました。ウスイエンドウとは言いませんでした。

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  4.  「美味しいグリーンピース」!わっはっはっ。緑の豆に違いありません。
     「送ってくれたのはいいが、色はちと悪い」と思われなかったでしょうかね。
     みんなでウスイエンドウを勝手に広報しましょう。

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