都議会議員選挙についての共産党志位委員長の感想が面白い。
一つは、「自民か非自民の受け皿(今回でいえば都ファ)か」という大キャンペーンが猛威を振るった選挙では、これまでは例外なく後退を余儀なくされていた(弾き飛ばされていた)が、今回はそういう下で2議席の前進を勝ち取った意義は大きいという感想で、しみじみと「実は難しかった」と吐露されたことが面白い。
二つは、19議席は共産党だけの成果でなく幅広い共闘のたまものだったと述べ、共産党候補に支援を寄せてくれた他党・他会派・無党派・市民運動の皆さんに心から感謝するというもので、それは各議会内外での日頃の共闘の積み重ねが実を結んだことなので、仮に共産党が「独りわが道を行く」といった姿勢であったならこの19議席はなかったのではないかとの正直な感想。
私は、この感想をインターネットで聴いていて、志位委員長の我田引水ではない感想、非常に謙虚な姿勢に感心した。
そして、現状の政治を憂うる広い各層と手を取り合って政治の革新を進めるために、私は仲間たちとささやかなミニコミ紙を発行しているのだが、そこにおいて見習わなければならない姿勢を学んだ気がする。
日頃の努力なくして棚から牡丹餅は落ちてこない。当たり前である。
さて、中日新聞・東京新聞のグループが朝刊一面に毎日掲載している『平和の俳句』というのがある。
通常の選者は金子兜太・いとうせいこう両氏だが、この9月分には、「これは軽やかな平和運動です」と参加表明された夏井いつきさんが選者に加わるという。
志位委員長の感想は、その夏井さんが「怒ってもシュプレヒコールにならないように」とおっしゃっていることにも通じるような気がする。
といいながら、散文みたいな、シュプレヒコールみたいな駄句しか捻られないで、私はというと、他人の言葉にただただ感心しているだけだ。
議論してimagine唄うや暑気払い
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