2016年1月8日金曜日

野良鳥に愛を

すぐ後ろがガラス戸
外部から撮影
  街に「野良猫に餌を与えないでください」という貼り紙があった。
 そのうちに「可愛いのなら家に連れて帰って育ててください」と追加されていた。
 そのとおりだと私は思った。
 愛犬も愛猫もよいが、他人の家の周辺で野良猫に餌だけやるという優しさは偽善のような気がする。
 
 そこで、ふと思ったが、野良鳥(のらどり?)に餌をやるのは問題ないだろうか。
 以前の記事に書いたが、窓のすぐ側に餌台を追加した。
 餌はハムスター用として売っているヒマワリの種である。
 やって来るのはヤマガラで、その他の野鳥は室内の人間が間近に見えるそんな窓際まではやって来ない。
 ヤマガラは餌台が空だとニイニイニイニイと催促する。明らかに催促している。
 そして補給したのを見たならば間髪を入れずに飛んでくる。
 このヒマワリの種だが、みんな殻を被っている。
 だからヤマガラは種をくわえて近くの木の枝や電線に留まり、そこでコツコツコツコツと殻を割って中身を食べる。バラ用の鉄パイプのアーチ上でそれをやったら驚くほど大きな音だが、そんなことには無頓着だ。食べ終わったら又やって来る。

  その結果、我が家の周辺(道路や隣家)にはヤマガラが捨てたヒマワリの種の殻が散らばっている。
 ごく普通の市民はそれがなんであるかは気づかない。まあ普通はそうだろう。
 しかし、そのうちに「あれはあの家から発生したヒマワリの種の殻だ」と気づく人が出て来るかも知れぬ。
 そのとき、「野良鳥に餌を与えないでください」と貼り出されたら嫌だなあと取越苦労をしている。
 それまでは知らぬ顔をして、ごく普通に周辺道路を清掃してくれている善意のおじさんでいようと思う。ああ、これも偽善かも。
 「ヒマワリをやるなら連れて帰ってください」と貼り紙をされてもそれはできないし違法になる。
 実際には、そんな悩ましいことはほとんど気に介せず、孫の凜ちゃんにヤマガラを見せて喜んでいる。

0 件のコメント:

コメントを投稿