2016年1月18日月曜日

佐田岬のポンカン

  友人の故郷・愛媛県佐田岬のポンカンを「お裾分け」と言って戴いた。
 息子ファミリーにも「孫分け?」した。娘ファミリーにも孫分けする。
 甘くて皮が柔らかいうえに温州ミカンにはない独特の香りもした。

 その佐田岬だが、長さ約50キロ、幅5キロ未満、急斜面の細長い半島で、柑橘類の名産地である。
 しかし、輸入物の柑橘類に押され、その上に生産者の離農(過疎化)や高齢化と合わさってその農業は振るっていないようだ。

 そこを見越して? 四国電力は半島の付け根に伊方原発を造り、その再稼働が現在問題になっている。
 中央構造線活断層の上に位置することも大問題だが、岬の住民は地図のとおり「袋のネズミ」となる。
 万が一のときは、急斜面の家々の高齢者を船で大分県に避難させるという絵に描いた餅のような避難計画がある。

 さて、震源分布を世界地図上で見た場合、西ヨーロッパやアメリカ東部と比べるだけでも日本列島の特異さは一目瞭然だ。
 マグニチュード6以上の地震回数は、なんと全世界の20.5%が日本列島で起っている。
 でもそのとき、きっと偉い人々は言うのだろう。「想定外だった」と。
 全原発が停止中でも電力は不足しなかった。
 先進国では自然エネルギー発電の技術革新が驚異的に進んでいる。(原発に拘るあまり日本は大幅に取り残されつつある)
 しかし安倍内閣の強権的な統制の下でマスコミは「再稼働の動き」を粛々と報じるのみ。
 否、原発をなくせば電気代がかさむだの、原発関連事業がなくなれば収入が減る、過疎化が進むだのといった、まるで犯罪者が「私の人を殺す自由を奪うのか」と言わんばかりのロジックを当然のように流している。
 1.17にポンカンを食べながらこの国の将来が悲しくなった。

3 件のコメント:

  1.  地震学者の講義を聞いていた折、国際会議でオーストラリアの学者が日本人に対して「あなた方はどうしてそんなところ(日本列島)に住んでいるのですか?」と、早く移住せよとばかりに本気で語られたということです。
     日本人には、そんなところに住んでいるという自覚が必要ですね。

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    1. 本当にマジでそう思います。でも、渡来して来た古代人は海、山、からの恵み、四季の移ろいで「うるわし」の国と感じていたのでしようね。

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  2.  あんまり技術革新などという言葉を肯定的に使いたくはありませんが、ヨーロッパでは羽のない風力発電すら実用化されつつあります。欧米大好きな日本のマスコミは、そういうことは報道しないのです。

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