2016年1月24日日曜日

ソマリアの海賊

  今日の記事は、自分自身で確認できていないネット上の情報なので、以下、その程度のこととして読んでもらいたい。
 ネット上で、「すしざんまい」の社長がソマリアの元海賊たちにマグロ漁業を教えているという話である。

 ハーバービジネスオンライン(2016.1.18)というWeb上で木村社長は要旨こう述べている。
 ・・・ ソマリア沖はキハダマグロのいい漁場なんです。
 それでさっそく、伝手を頼って海賊たちに会いに行きました。
 そこでわかったことは、彼らだってなにも好き好んで海賊をやっているわけじゃないということです。
 だったらこの海で、マグロを獲ればいいじゃないか。と、彼らと話し合ったんです。

 口で言うのは簡単ですが、まず彼らはマグロ漁の技術を持っていないし船もありません。
 冷凍倉庫も使えなくなっている。
 売るためのルートも持っていない。IOTC(インド洋まぐろ類委員会)に加盟していないから輸出もできなかったんです。
 じゃあ、仕方がないと、うちの船を4隻持って行った。漁の技術も教えた。冷凍倉庫も使えるようにした。ソマリア政府に働きかけてIOTCにも加盟した。獲ったマグロをうちが買って、こうやってマグロ漁で生活ができるようにしていったんです。
 一時は年間300件、海賊の被害があったそうですが、この3年間の被害はゼロだと聞いています。
 ジブチ政府から勲章までいただきました。・・・というものである。

 これに対しては、海賊がゼロになったのは各国の軍隊の結果であり、そうなれば彼の地は商売のタネになると見越した社長の戦略が功を奏しただけだろうという意見もある。
 しかし私は、素直に共鳴してもよいように思う。
 なぜなら、かりに軍事力で海賊を押さえたとしても、貧困の原因を取り除かなければテロやなんかの火種は残るからで、「恒産なくんば恒心なし」だからである。
 ほんとうは後者の指摘どおりかもしれないが、それであってもよいことだろう。
 「北風と太陽」をいうまでもなく、日本の各「社長」は見習ってほしい。
 しかし日本人、ちょっとマグロを獲りすぎ(食べ過ぎ)と違いますか。

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