2015年5月28日木曜日

メタボ指導

 年1回続けている人間ドックを受けてきた。
 胃カメラの先生が「悪性ではないが胃が相当荒れている」と教えてくれた。聞くと、それはかつてのピロリ菌のせいで、決して悪食のせいではなさそうだった。当たり前か。
 眼底検査のときに、入室してすぐに検査が始まったから「暗い場所で瞳孔の開くのを待たないで良いの?」と聞いたら、「昔はそうだったんですか」「そんなことは私は知りません」との答えだった。
 「心電図なんか30分ぐらい(以上?)かかったから眠ったほどだ」と言うと、担当者は時代小説を聞いているような顔をした。
 直ぐに結果の出たメタボリックシンドロームの判定は、太り過ぎ、高血圧、肝機能、血糖にアスタリスク(*)が付いていたが、前回までの『基準該当』が『予備軍該当』に1ランク下がっていた。これを「改善」と喜んでよいのか、*も付かないほどの「老化」と受け止めるべきか微妙な感情になった。
 運動や食事などの取り組みは何もしていないから、「改善」したような自覚はない。
 そうして、医師と栄養士から丁寧な指導があったが、アルコールと脂肪を控えて野菜中心の食事を・・というような解りきった話ばかりだった。
  私のかかりつけ医は「γ―GTPなんか調べるほうがおかしい。気にするな」というので、その話の部分は頭の中でスルーした。 
 医師は「ビール(アルコール)は空腹時に飲まずに、肉を食べてから(食べながら)飲むように」言うので、「それでは肝臓に善くてもメンタルに善くない」と少しだけ反発した。
 腹ペコで喉カラカラでグイーっとやるからビールなのである。 
 奈良公園ですれ違う欧米人の肥満体に比べたら日本人のメタボなんか赤子のようなものである。・・が、もともと穀物と魚で暮らしてきた民族のメタボは深刻なのだろうか。
 そういう有難いメタボの指導を受けて帰り道、飲食抜きでもあったのでビールと「ローストンカツ膳」を食べながら医師の解説を拳々服膺した。
 
 

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