端午の節句といえば欠かせないものに『くすだま』があったことは枕草子や徒然草にも有名で、元は中国の端午の節句で魔除けとされてきたものが奈良時代には我が国に入ってきていたらしい。
ただ、その『くすだま』は薬草等の玉をいろんな糸等で飾って提げたものらしいが、後に外見がさらに大いに発展・変化したという。
しかし、『割り玉』へと劇的に進化させた発明者が何時の時代の誰であるのかは調べてみたが私には解らない。ご存知のお方は教えていただきたい。
元来の魔除けの意味は薄れたかもしれないが、『割り玉のくすだま』は鉄道・道路・トンネル等の開通式には今も欠かせないものだから、単にお祝いだけでなく、今後の無事を、つまりは魔除けの性格をやっぱり確実に引き継いでいるようだ。
だから、話は戻るが端午の節句といえば『くすだま』なのである。
孫の誕生日が近いので、端午の節句と誕生日を併せて行った。
余談ながら、息子の誕生日はクリスマスに近く、娘の誕生日は雛祭りに近いから、我が家の子孫は経済的にできている。
だから、端午の節句と誕生日を祝って祖父ちゃん手作りの『くすだま』割りを行った。
『くすだま』は、お祝いと魔除けでその趣旨はバッチリだろう。
(なお、頭に刺しているのは菖蒲で、去年までは違和感があって少々嫌がっていたが、今年は当然のように着けてくれた)
さて、この『くすだま』はそもそもの本音を言うと、だいぶ以前に孫の誕生日用にと作ったものだが、去年までは孫が小さすぎて披露しておらず、その間にあちこちの祝い事に出向いていたが、今回ようやく所期の目的に辿り着いたことになる。
結果的に、主役の孫がこの『くすだま』を予想以上に喜んでくれて、「もう一回」「もう一回」と、結局10回ほども行い、その度に大笑いをした。
何回かは孫が思いっきり引っ張るものだから、『くすだま』本体が落ちてしまったが、それも笑いの種だった。
実は先日から義母の看護に明け暮れて大変だったが、この『くすだま』と笑い声で邪鬼も退散したことだろう。
節(せち)は五月にしく月はなし。菖蒲(さうぶ)・蓬(よもぎ)などのかをりあひたる、いみじうをかし。…中宮などには、縫殿(ぬひどの)より御薬(くす)玉とて、色々の絲(いと)を組(く)み下(さ)げて参らせたれば、御(み)帳たてたる母屋(もや)のはしらに、左(ひだり)右につけたり。(枕草子 三九)
商業主義の下品な風潮がはびこっている昨今の日本で長谷やんのお家の人たちはは豊かな文化と高い精神性、暖かい感性を持っておられて、一服の清涼剤をいただいたようなブログを読ましてもらいました。有難うございます。うらやましい限りです。ちょっと妬けるマスナ~
返信削除スノウさんには買いかぶられて恥ずかしい限りです。
返信削除我が家は文化度の低いただのおっちょこちょいです。
先日妻が娘に「お父さんがこいのぼりを揚げたがっている」と言ったとき、「お父さんなら自分で作るのんちゃうのん」と切り返したそうです。