もうひな祭りも終わったというのにけっこう風が冷たい3月8日である。
先日、大いに春の季節感を味わおうとして、「八尾の若ごぼう」を食べた。
本では、早春のこの種の野菜はほとんどすべてについて「アクを抜いて・・」と教示されているが、アクがきれいに抜けると面白くもなんともない。まあ、人間といっしょである。
3月6日に書いたが、オルテガのいう否定的な意味での大衆とは、みずからを、特別な理由によって――よいとも悪いとも――評価しようとせず、自分が〈みんなと同じ〉だと感ずることに、いっこうに苦痛を覚えず、他人と自分が同一であると感じてかえっていい気持になる、そのような人々全部である。
そのような人々は若ごぼうを味わう必要はない。
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