とりあえずPR調に紹介されている幾つかのコメントを拾うと、
●なぜ「多数派」は暴走するのか
●真のリベラルを取り戻せ
●少数派の意見を聞き、先達の知恵を重んじる真のリベラルとは何か
●「大衆」「リベラル」「死者」「保守」20世紀最高の大衆社会論を4つのキーワードでよみとく
●大衆とは、みずからを、特別な理由によって―よいとも悪いとも―評価しようとせず、自分が《みんなと同じ》だと感ずることに、いっこうに苦痛を覚えず、他人と自分が同一であると感じてかえっていい気持ちになる、そのような人々全部である
●自分の利害や欲望をめぐって行動する「大衆」が増殖した20世紀。スペインの哲学者オルテガは、「大衆」の暴走に警鐘を鳴らした。彼はなぜ、利己的な大衆を批判し、他者と共存するための「寛容さ」を説いたのか。「大衆の反逆」は、有権者の半分近くが投票権を放棄する現代日本に、どんな教訓を提示しているのか。オルテガの思想を受容し、現代的にアレンジすることで、自分たちの手で民主主義をはぐくんでいく術を探る
オルテガの時代、西部邁の時代など背景となる政治状況の古さはあるが、著者の主張はいささかも古くはない。
非常にリアルな話として、「保守」の立場を公称されている著者が、現実の政治局面で日本共産党と友好的に語り合っていることの理屈が、けっこう理解もできる。
書評など書けるほど軽いものではない。書き始めればきっと一冊の本になるだろう。それほど内容が濃くて納得する箇所も多かった。
書店で手に取ってとりあえず立ち読みをお勧めする。

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