私は映画『剣岳 点の記』を思い出した。原作は新田次郎の小説。
映画は明治後半に人跡未踏の剣岳初登頂を目指す感動的な映画であったが、ついに登頂した頂上には1000年も前に登頂した者による錫杖の頭と鉄剣が残されていた。
登頂していたのは今で言う修験の僧であったに違いない。
ことほど左様に、山岳修行は日本仏教の重要な原点のひとつであろう。
昨今のキーワードの一つはSDGsであるが、そういう意味でも修験道は正に自然との共生の思想だと思う。
ただ荒行によるそれは即身成仏(即身即仏)であまり馴染めないなあと思っていたが、大先達いわく「世間を離れて修行するが、目的は衆生の闇を除く」とか。
私は、乱れた世を正そうと骨身を惜しまない「オールドマルキスト」とダブって見えた。
「風のそよぎ、小鳥の声もお経になる」というのには同意する。
慚愧、懺悔、六根清浄、(私はこれを唱えながら登ったことはないけれど)
山登りでは、心で「六根清浄お山は晴天ヨッコラショ、ナダ坂コラ坂ヨッコラショ」と歌っています。幼少の頃、親戚宅の78回転蓄音器で聴いた記憶が有ります。
返信削除ザーンギザンゲ ロッコンショウジョ
返信削除昭和やな~
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