俳句や文芸の世界ではクローバーのことを苜蓿、馬肥しとも呼ぶことはあまりに有名なことなので何の驚きもないが、映された苜蓿の写真には驚いた。それは、わが家のこの花であった。
写真の左上の方に葉っぱが見えるが、確かに葉っぱはクローバーそっくりだ。
そして、驚くとともに納得した。
実はこの花は、緑化週間かなんかで自治体から希望者に配られた種で、その時は「クローバーの種」として配られた。
しかし実際に開花してみるとこのようなことで、私は「クローバーではない」「カタバミ(オキザリス)やないか」と少しばかり自分の想像との違いに怒っていた。
だが、広辞苑でも大歳時記でも「苜蓿はクローバーの俗称」とあるし、その苜蓿の定義もざっくりしたものであることがわかったので、自治体の説明も許される気になった。
シロツメグサのイメージにとらわれ過ぎていたようだ。
実際、冬の寒い頃にはグリーンカバーとなり、この季節は黄色の絨毯となり、夏以降はその他の草花に土地を譲る「愛(う)い奴」だ。
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