2023年1月29日日曜日

JR雪に負ける

   鉄ちゃんの友人が何人かいるが、私は通勤していた頃、鉄ちゃんが羨ましがるような光景を何回か見ている。雪の日の大和西大寺駅である。
 ここは近鉄奈良線と京都線が複雑にホームを利用するので、ポイントも複雑で芸術的であるため、雪の日はレールの凍結防止のため、そのすべてのポイントに小さな灯油ランプが設置され、イルミネーションにも負けないような風景が出現した(そのイメージに近そうな写真がネットにあった)。どうだ。 

 さて24日から25日、JR京都線などで15本の列車が約7000人の乗客を乗せたまま立往生し、10時間近く車内に閉じ込められた乗客もいた。
 JRの説明は例により「予想以上の積雪があって・・」だが、京阪神の私鉄は基本的に運行した。
 それに、駅からさほど遠くない列車でも降車して歩行させるようなことがほとんどなく、体調不良で救助された人もいた。

 「やっぱり」というのが感想だ。人員削減の結果であることは間違いない。予想以上の雪に対応できる「遊撃隊」がなくなっている。そういうことを判断する安全部門自体が弱体化している。リストラ・・人を減らせば減らすほどよいという神話はもう止めにしなければならない。日本列島全体が脆弱になっている。

 先日コロナでも書いたが、各ポジションに、決断できる人はいなかったのかということもある。近くの駅までそろりそろりと運行させて降車させられなかったのか。
 ここには、決断して「何かあったら」叱られるという、事なかれ主義、無責任があるように思う。これはJRだけに限らない。

 鉄ちゃんはこんな時こそ発信してほしい。

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