2023年1月27日金曜日

歴史の薄皮

   歴史の薄皮がまた一枚剥がされたようだ。富雄丸山古墳から盾形銅鏡と蛇行剣が出土した。
 富雄丸山古墳については、2017年11月19日に『直径110mの円墳』21日に『富雄丸山古墳からの想像』28日に『玉造稲荷と富雄丸山古墳』12月2日に『富雄丸山古墳その4』を書いたが、当時の想像どおり、謎が謎を呼ぶ古墳である。

 木棺は未盗掘らしいから、今後どんな大発見が出てくるかもしれない。そうして歴史を覆っていた薄皮が一枚また一枚と剥がされていくことだろうが、その過程では、謎の薄皮が一枚また一枚と増えていくかもしれない。
 私の想像する被葬者候補の一人は押熊王であるが、はたして??

 百舌鳥や古市の巨大前方後円墳出現の前夜の様子が判るというよりも、教科書が書き換えられるかもしれない。
 現地説明会があるが、私は来週に大事な用務があって体調を一切壊すことができないから涙を呑んで行かないことにした。
 動画を2つ貼っておく。



2 件のコメント:

  1.  盾形銅鏡、なんと表面(鏡面)が上(外)を向いて埋納されていた。私の知るところでは普通は鏡面が被葬者の方(内)を向いていたものだ。つまり、この時期の一般的な古墳(多くは前方後円墳)とは思想(信仰)が異なる勢力なのかもしれない。注目しておきたい。

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  2.  ヤマトの古代の思想が道教であったことは論を待たない。権力者はこの世(地上界)の富と地位が損なわれないように願いながら神仙界への再生を願った。さて道教で最も尊い神器は三種の神器、中でも鏡と剣であるから、このバカでかい鏡と剣は、いうならば地上の王を示すものである。はたして、被葬者は西王母、東王父にどのように遇されたのであろうか。

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