2023年1月3日火曜日

ヒヨドリのプーチン

   今年の元日はいささか暇であったので、よほどのこと伏見稲荷へ初詣に行って雀の丸焼きでも食べようかと思ったが、コロナ禍のことを思うとここは辛抱(自重)すべきだと自身に言い聞かせて止まった。

 そして、伏見稲荷の代わりに、2日にはショッピングモールの駅弁コーナーで稲荷つながりで豊川稲荷の稲荷ずしを買ってきた。しかし、それは全くただの稲荷ずしだった。もっと言えば何の工夫もない野趣もない田舎の土産物だった。初失敗。
 
 さて、写真はわが庭のプーチンである(2日のブログ「初雀」参照)。
 小さく可愛い野鳥をいじめるのも気に食わないが、私の大好きな蝋梅の花の密を吸うだけでなく花そのものを食いちぎるのも憎たらしい。
 このプーチン、実はペアである。他のヒヨドリに対してだって「オレの領土だ!」と凄まじく暴力的に追い払うのだが、ペアだけはペアで仲良くわが庭を見張っている。

 なお、ヒヨドリは渡り鳥でもあるが、わが街には1年中留まっている。人間界周辺は冬でも餌が豊富だから留鳥になったとも言われているが、気候変動・温暖化は関係ないのだろうか。

 昔、NHKのアーカイブかなんか(新日本紀行?)で田舎の山の中のお婆さんが昔の思い出を語っていたが、「こんなこと言っていいのかえ」と前置きして、「小学校のときの弁当には鳥の丸焼きがご飯の上に乗っかっていた。旨かった」と恥ずかしそうに語っていた。
 ヒヨドリかツグミあたりではなかっただろうか。
 テレビの前で私はその密猟を笑ったが、なんとも思い出に残るほほえましい番組(シーン)だった。

 そういえば伏見稲荷でも昔は雀の丸焼きと共にツグミの丸焼きが売られていたが今はない(と思う)。今は飼育されたウズラのそれがある。ほんとうに飼育されたものかどうかは知らないが、違法な狩猟よりも飼育の方が簡単だろうと納得している。
 雀は決められた狩猟期間と地域において認められた者が捕獲しているはずである。よって雀の丸焼きを食べる分には違法でも何でもない。

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