遺骨収集活動は現在でも根気強く行われているが、収集活動を進めている人々に聞くと、沖縄県人の遺骨は小さな岩のくぼみや草原に多いという。つまり、大きなガマは軍が接収して沖縄県民はガマから追い出されたのだという。沖縄ですらこうであるから、日本軍が朝鮮で中国で東南アジアでどれだけ非道なふるまいをしたかは想像がつく。昨日の「終戦記念日」のニュースを見ていても、日本人の被害には言及しているものの加害の反省が少ないのが気になる。
例えばシンガポールでは、憲兵の戦友会「全国憲友会」が発行した『日本憲兵正史』に「シンガポール華僑粛清事件」と項を立て、「辻正信第25軍作戦主任参謀がシンガポールの人口を半分にするのだと発言して憲兵を驚かせた」「この事件は大東亜戦争史上一大汚点となった」と書かれている。杉田一次参謀は「5万人殺すことになっていた。全部殺すことは不可能とわかったがおよそ半分は処置した。そのときにやめるよう命令が出された」と後に証言している。
戦後親日家として有名であったリー・クアンユー元首相は回顧録の中で、「日本人は英国よりも残忍で常軌を逸し、悪意に満ちていることを示した。同じアジア人として我々は日本人に幻滅した」と記述している。
重ねて言うが、8月ぐらいは先の大戦での被害の諸々だけでなく、日本の行なった加害について十分勉強し考える必要があると思う。
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