2016年7月7日木曜日

ボギーの時代

 〽ボギー ボギー あんたの時代はよかった とジュリーが歌った阿久悠の詞のボギーはハンフリー・ボガートでテーマは映画カサブランカ。
 ナチス占領下仏ヴィシー政権時代のレジスタンスが描かれた傑作。
 上六のハイハイタウンにそのポスターが貼られたパブがある。ただ当時見なれたマスターの顔はこの頃見えない(偶々おられなかっただけかも知れないが)。
 
   そんなことを書いてみたくなったのは、選挙の中で自公が盛んに野党統一候補を「野合だ」と攻撃するのに、不破哲三氏が「レジスタンス」を引いて反論したのが印象的であったから。

 フランスをはじめ第二次大戦下のヨーロッパでは各種の抵抗運動(レジスタンス)が連携して進められた。
 そのときのレジスタンスの標語が詩人アラゴンが提唱した『神を信じる者も信じない者も』で、カトリックもプロテスタントも、 保守派もコミュニストも、 土着の者も移住してきた者も、ナチスの侵略と全体主義に連帯して闘おうというものだった。
 だから、戦争法を強行して解釈改憲から成文改憲まで目論む安倍自公政権に「立憲主義を守れ」と市民と4野党が連携したのも必然で、世界史でレジスタンスを学んだ者なら自公の「口撃」は笑止千万。
 
 そもそも考えの違う政党が「大同」で連携するのは当然で、考えが同じなら同じ政党になればよい。それなら聞くが自民党と公明党は全ての政策が一致している? 「野合口撃」は貴方らだけには言われたくない。

   実際、4野党は直近の国会で右図のとおり15本の法案を共同提案している。

 さらに言えば、市民連合(「立憲デモクラシーの会」「安全保障関連法に反対する学者の会」「安保関連法に反対するママの会」「SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動、シールズ)」「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」)と野党4党は、次のとおり明瞭な政策協定も締結している。。
◆市民連合と野党 4党の政策協定
・安全保障関連法の廃止と立憲主義の回復
・改憲の阻止
・公正で持続可能な社会と経済をつくるための機会の保障
・保育士の待遇の大幅改善
・最低賃金を(時給)1000円以上に引き上げ
・辺野古新基地建設の中止
・原発に依存しない社会の実現に向けた地域分散型エネルギーの推進

 子や孫が現在の大人に向かって「あんたの時代はよかった」と酒を吹きかけて唄わなくてもよいように、今踏ん張りどころ。

4 件のコメント:

  1.  「たしかアラゴンの詩集を持っていたはず」と書架を探したが見つからない。
     ああ。

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  2.  イモジュリーはほんまにかっこいい!!私が酒を吹きかければオジンが飲みすぎて焼酎の臭い悪臭を振りかけているとまず思われます。間違いないです。どんなことがあっても戦争だけはいけません。私の家をはじめ、戦争のために家族を無茶苦茶にされた家族は数限りないです。何千万人の戦争のために死んだ人々の結果が平和憲法を作ったのだから。9条を平和ノーベル賞の発想は一主婦の思いからできたことですが、発想と反響の広がりが素晴らしいと思います。

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  3.  バラやん、心のこもったコメントをありがとう。
     先日受け取った後援会ニュースにHさんの「母を想う」という投稿がありました。
     行年22歳の伯父が戦死し女ばかり4人が残され、そのため母は結婚の約束をしていた人がいたが子どものいない夫婦の養子だったため結婚できず、農家の末っ子だった父を養子に迎えて私がいるという・・・・その母が亡くなったという話でした。
     バラやん、ほんとうに9条をなくそうとする安倍自公政権は許してはなりませんね。

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  4.  百合の女王カサブランカが最盛期を迎えあちこちで芳香を放っている。
     質素な美しさの代表のような東大寺の戒壇堂に大輪のカサブランカには新鮮な驚き!

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